怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「…癒麻、遅くないか?」
樹は思い出したように部屋の外を見る。
「そう言えば、お風呂にしても長いね?
癒麻ちゃん長風呂なの?」
「そんなに長くねぇーよ。」
樹は立ち上がる。
スッ。
樹が外に出ようと障子に手をかけようとした時、障子が開いた。
「あ…、樹…?」
障子が開いて、癒麻がお茶と茶菓子を持って入ってきた。
「遅かったな?癒麻。」
「ごめんね。お茶菓子の準備してたの。
浅宮さんには、僕が用意するからって言ってたから…。」
癒麻は罰が悪そうに笑う。