怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

悟は少し辛そうに続ける。
「…それが樹だった。」
「はぁ!?ちょっと待てっ!?
なんでそうなるんだ!?」
樹は呆れて、声を上げる。
「しょうがないだろ!?
その時は知らなかったんだから…。
まさか樹と癒麻ちゃんが従兄妹なんて、思いもしなかった…。」
悟の顔はみるみる赤く染まる。
「その後に二人が従兄妹だと知ったんだ…。」
「……。」
「それから癒麻ちゃんを見ている自分に気づいた…。
いつの間にか癒麻ちゃんの存在は、俺の中で大きくなってたんだ…。」
悟は樹を見る。
「……。」
樹は、何かを考えていた。