どうやら、クラスが貼り付けられているらしい。
あちこちから、あたし何組、俺何組って聞こえてくる。
「ちょっと待ってろ。俺見てくるわ。」
そう言って、ひろは人ごみの中に入っていった。
え、あたしも行かないと…。
って思っているとすぐに戻ってきた。
「俺は3組。奈央は5組だって。」
「あたしのも見てくれたんだ。ありがとね。でもクラス別れちゃったね~。」
「ああ、でも中学の時だって1回も同じクラスじゃなかったし…、まあいいんじゃねぇの。」
そう、あたしたちは小学校以来一度もクラスが同じになることはなかった。
まぁ、あたしの部活帰りにちょうどひろが入っているサッカー部も終わる頃で
一緒に帰ってたから。
学校行くときも一緒だったし、そんなに遠い存在になってしまったわけではない。

