しばらくすると、深刻そうな顔をした隆ちゃんが戻ってきた。
「隆さん、どうしたんッスか?」
美織ちゃんは結構心配症なんやね。
すっごい心配そうな顔してる。
「アイツ、、、麻薬に手を出した、、、。」
隆ちゃんは、今にも泣き出しそう。
「桐夜さんはっ!」
もし本人が居ると、殴りかかってそうな勢いで取り乱す陽汰君。
「、、、帰った。」
「隆さん、俺が調べましょうか?」
そこに出てきたのは、眼鏡をかけた真面目そうな男。
「あー、、、頼める?」
「はい、あ、、、あなたは確か裕哉さんでしたよね?俺は、夢人(ゆめと)といいます。よろしくお願いしますね?」
[はい、、、ここでは響言います。]
「響さん、タメでいいですよ?俺はこれで喋るのがくせなので、、、。」
そう言って困った様に笑う。
この人も優しそうやから少しホッとした。
「響。夢人も幹部ッスから。覚えておくといいよ。」
[うん。]
「では、隆さん。5分ほどかかります。」
「うん。よろしく頼むよっ!」
そういうと、夢人君はすごいスピードでパソコンのキーボードを打ち出した。
[早っ!]
驚いていると陽汰君が首をすくめて言った。
「すげーだろ?夢人は情報屋だから色んな情報を持ってる。」
「そーそー、お陰で助かってるんだ。」
「そんな、、、照れるじゃないですかー、、、。」
そう言ってみんな笑った。
ホンマに温かい場所やな。ここは。

