「おう、陽汰。お前も確か幹部だったよなぁ?」
挑発するような目。
この人嫌いやわ、、、。
「はい。」
「それより、コイツ誰だ?」
俺を指さしてきた。
「、、、。」
すっごい腹立つ。なんや、、、コイツ。
それを察したんか、陽汰君が慌てて口を開いた。
「新入りです。名前は、、、響(ひびき)。」
コイツには本名教えるつもりないのか、陽汰君がそう言った。
お陰で助かった。コイツには名前教えたくなかったから。
「ほぉ、、、そうか。俺は桐夜(きりや)。よろしくなぁ?新人さん。」
何から何までむかつく言い方やわ、、、。
しばらくすると、桐夜さんは他のグループのところへ行った。
「ただいま、みんな!」
「隆さんっ!おかえりなさいっ!」
「おかえりなさいっ!」
隆ちゃんが帰ってくると、みんなホッとした表情になった。
ホンマに慕われてるんやな、隆ちゃん。
そして桐夜さんが帰ってきているのに気付いていない隆ちゃんは俺らの所に来た。
「ただいま、美織、陽汰、ゆ、、、。」
そのタイミングで、桐夜さんが帰って来ているのに気付いたのか俺の名前は呼ばれずにすんだ。
幸い、桐夜さんは他の所と話している途中だったらしく俺らの場所からは離れていた。
「、、、響。」
陽汰君に教えてもらったのか、微笑みながら俺を呼んだ。
、、、でも、表情がちょっと強張ってる、、、?
「隆さん、ちょっと、、、。」
桐夜が、隆ちゃんに声をかける。
「うん。」
そして、二人は外に出て行ってしまった。
何か、とてつもなく嫌な予感がすんのは俺だけ、、、?

