「行くよっ!」
隆ちゃんの掛け声と共に、みんな動き出した。
それはそれは、、、可憐としか言えないような俊敏な動きで。
「響も避けるくらいはしなっ!」
俺を守りながら相手を次々と倒していく美織ちゃん。
、、、でも、当たり前にそれにも限界があるらしく。
「ぐはっ!」
殴られてもーた。
「美織さんっ!大丈夫ですか?」
ごめん、、、こういう時に話すことが出来たら言えんねんけどな、、、。
「響は美織を頼むっ!」
「大丈夫、、、スよ。」
強がってるけど、出血ヒドイで、、、美織ちゃん。
手を引いても動こうとしないので、美織ちゃんの前に立った。
せめて美織ちゃんがこれ以上怪我でんよーに、、、。
「んだよっ!」
相手が棒を振り回す。
「、、、。」
全神経を集中させて、、、。
「っ!」
思いっきり蹴り上げると、目の前の奴が吹っ飛んでいった。
、、、冗談ではなく。
「くはっ!響最高っ!」
そう、隆ちゃんが爆笑しながら敵をどんどん倒していく。
「脚力すごいなっ、響。」
そういう陽汰君は、敵をどんどん殴り飛ばしている。
会った時から薄々感じてはいたけれど、、、タダ者じゃないな、、、この人ら。

