「ここ、、、?」
着いたのは、薄暗い人気のない倉庫。
「はい。俺のデータによると。」
何や、、、怖いな。
いかにもって感じ。
「本当に居んのか?」
そう言って陽汰君がキョロキョロと辺りを見渡した時。カタン、と音がした。
「桐夜っ!」
そこには、不敵な笑みを浮かべた桐夜さんが居た。
「すいませんね、、、隆さん。もう手遅れなんだよ、、、。」
「桐夜っ!戻ってきて。」
「おい、お前ら。」
桐夜さんが声をワントーン低くして呼びかけると、四方八方から不良らしき人がゾロゾロ出てきた。
来んかったら良かった、、、と後悔する間もなく囲まれてしまった。
「ちっ!桐夜は、うちらを裏切ったって事だな!」
怒ったような表情で俺を守る様に前に立つ美織ちゃん。
「それ以外の何に見えるんだ?美織。」
嫌味な笑みを俺らに向けてくる桐夜さん。
「お?新入り君。さぁて、新入り君もろとも潰してしまいますか。」
「させないっ!」
「行け。」
その合図と、共に桐夜の仲間達は一斉に俺らの方に向かってきた。

