『だけど俺のせいでダメになって、俺、佐藤に言われて確かにフラれて当然だって思ってた。』
『そ、そんなこと...』
『花梨は優しいからデートオッケーしてくれたんだよな。』
『ち、ちがっ!!!!』
私が行きたいからオッケーしたのに....
今度はにこやかに微笑みながら
『だから、佐藤に言われて、諦めた方いいかなって思った。』
ガーンって頭が鈍器で殴られたような衝撃。
『だけど、花梨が否定してくれてうれしかった。』
.......土崎くん...
『俺好きになられるようにがんばるよ。』
『だから、覚悟しろよ。』
意地悪そうに笑った彼に
........キュン
小さく、私の胸が音をたてたのは、
私だけの秘密にしよう。
