『花梨っ!!』 土崎くんがちょっと大きな声で私を呼び止める。 それに反応したのは、ギャラリーだった。 お昼ご飯の時から私達に注目していたので みんなこっちを向いていた。 私は、ゆっくり振り返って土崎くんの元へ行く。 『.......なに?』 土崎くんは 何も言わずに私の手を掴むと、ずいずいと歩き出した。 『ちょっ、あのっ、』