ペットボトルの空いてるヤツをきれいに洗って粉ミルクにお湯入れてシェイク
あんま熱いと飲めないからとりあえず冷めるまで放置ング

その間に俺の朝兼昼飯をいただくとするか
サンドウィッチにイチゴミルク、飯の事思い出したら余計腹減ったしな
ここのサンドウィッチってパンの表面が焼いてあってサクサクでしかも俺の好きなチェダーチーズつかってるからカナリ好きなんだよねぇ
今日買ったのはBLTサンド俺の大好物、野菜入ってるから親に文句も言われない代物っ

「にゃぅ」
「あー、ダメだってこれは俺の、お前の飯はもうちょっと冷めないと無理だぞ、なんた
って猫舌ってくらいだしなぁ」

俺の膝の上まで上がってきた小さい新人君が俺の飯をねだるように鳴いた
ちょっと外で聞いたのより元気がある声だった
言葉がわかったのかどうか知らんが諦めたらしく俺の膝のうえで大人しくなりやがった
耳をすこしたらして拗ねてるようにも見えた

「むー、拗ねたってやんねぇぞぉ~」

拗ねられたと思った俺はやっぱネコでもほっとけないわけで顔を覗き込む
黄金の瞳の持ち主がさっきより小さくにゃんと鳴いた
まぁ待っててくれお前の飯はきっともうすぐできるから
ちょっと触ってみたけどやっぱまだ少し熱いかな、…OKんじゃその間に自己紹介でもいきますか

「俺の名前は山口翔太郎な、よろしく」

首をかしげる新人さんにも名前付けてやんねぇとな、俺の好きな曲からとって『聖なる星』の名を上げてもいいけど、そんな長い名前読んでられねぇよなぁ? …名前どーすっかねぇ

「にゃん」

イチゴミルクをあけたらまた喜んで目を輝かせた、だーかーらダメだって、これは俺のだってーの、お前のは…んー、そろそろいいかもな

「まってろよー」

膝にいたそいつをちょっとどかしてキッチンから底が深い皿をチョイスしてもっていく、これは今後相棒君のご飯皿決定な
ぬるくなったミルクをもう一度シェイクして皿に軽くついでいく、しっぽをピンとあげちゃってまぁ、よほど腹へってたんだろうな

「ほぉらよっと」

嬉しそうにミルクを飲んでいる相棒君、トイレの場所とかどーすんだよなぁー?
まぁ管理人のばぁちゃんネコ好きだったから訊いてみるか

あー、動物病院云々とかもあるんだっけかぁ?