「...将希?」
私の顔は,今どんなんだろう.
「御免,な...でも考えとけよ」
将希はそう言って,私の部屋を出て行った.
何が何だか分かりきっていなくて.
「え...え,将希が告白した...?私に?」
そんな風にしているうちに...
「ご飯,だって.」
「あ、嗚呼...うん」
ぎこちない返事で,将希と会話を重ねた.
食事中も,いつも将希と話している
他愛もない会話も今日だけは途絶えた.
「なぁ,勉強教えろよ」
「え、いい...よ?」
「...考え過ぎなくていいから」
私の心の中まで見られたのだろうか.
それとも,全部口に出してる?
「そんなんじゃないよ,大丈夫」
「そ,ならいいけど」
この後,私たちは勉強をして眠りについた.
「将希,おはよ...」
「かず...?」
「そうだよ,ねぇ学校さ...」
「一緒に行こうぜ,学校」
将希はそう言って,私のおデコに口付けた.
「あ...将希っ!!」
「もーらい,かず好き」
一つ溜息をついて,私は学校に行く準備をした.
『行って来ます』