「翔かよ,丁度いいじゃん」
将希はそう言って,私を抱きあげた.
「やっ、やめてよっ...」
「あ,パンツ見えんじゃね」
軽く笑いながら,私のスカートを捲った.
「はい駄目でーす、終わり」
翔は私のスカートを押さえて,将希の手を解いた.
「あ、有難う翔」
「いえいえ,将希は要注意人物だからね」
「っち,翔のせいで全部狂った」
将希は拗ねた様子で,教室とは真逆の方向を
向いて行ってしまった.
...きっとまた屋上だろう
「さ,悪者はいなくなったから教室戻ろう?」
優しく微笑んで教室を指差した.
将希とは全然違う性格.
「そうだね、行こっか」
私が教室に戻ると,朝香が声をかけて来た.
「朝から熱々でしたねぇ,将希と」
「違うよ,止めて.誤解うむから...」
朝香はいつもこうだ.
私に何か事件があれば,将希と~って...
「もう朝香に勉強教えてやんなーい」
「え、其れは困るってば!!」
「なーんて、嘘だって」
そうしてる間に1時限目が始まった.
いつもの様に,ノートを取っていた.
...一つ言えば,私の教室から屋上が見上げられる.
「かず、見て」
朝香が指差したのは,屋上だった.
「え、何...?」
言われた通り屋上を見れば...
将希が小さく心臓を上げ下げして寝ていた.
