「ちょっと,何アレ...」
私が学校に行くと,目が黒く汚れていった.
「ねぇ~返してっ」
「うっせー!!」
幼稚園時代から一緒に過ごした将希は
また女の子と走り回っていた.
女の子が将希にとられたペンケースは
私の前に飛んできた.
大量のペンが入っているのだろう.
大きい音をたてて,落ちた.
...拾ってやるか
「あっ、一夢ちゃ~ん!! 有難うっ」
甘い声を廊下に響かせて私にお礼を言った.
期待外れの声をしていた.
「いいえ.将希には気をつけてね」
「...んだと?」
私より背が高い将希は,上から見下ろしてきた.
「俺が悪い奴みたいになってんじゃねーか」
「元からでしょ,朝からうるさい」
2人の間には誰も入れない空気が漂った.
「...相手にする程無駄になってくね」
捨て台詞を言って教室に向かおうとした...が
「待てよ、かず」
そう言って私を壁に押し付けた.
...気持ち悪い
「きゃーっ、一夢ちゃんがっ...」
さっきの女の子は悲鳴をあげた.
...ということは,将希の変態さは知れ渡ってるらしい.
「俺に襲われてーの?一夢よぉ...」
「何言ってんの,離して.ホームルーム始まるから」
「...はぁ,誰か助けて下さーいっ!!!」
「ちょ、おまっ...」
私が大声を出せば,直ぐに駆け寄って来たのは...
「やーめろっ、将希。」
...翔だった.
