夜,10:00
聖夜にメールを送った.
【今日は有難う,好きだよ】と.
すると,5分後に返信が来た.
【俺の自転車の後ろは,むー専用!!
俺も好き.明日から登下校一緒な】
という,何とも聖夜らしいメールだった.
命令口調の中に,少し優しさがあった.
其の小さな優しさが,心に染みた.
「かず」
ドア越しに聞こえた将希の声.
「どうした?」
ドアを開ければ,真剣な眼差しの将希.
「お前,今日何かあったろ」
「何かって何...?」
どうやら,将希にはバレてしまった様だ.
「俺,見たからな」
「...うん,其れで?」
将希が言いたい事は十分分かる.
だからこそ,聞きたい.
「家の前であんな卑猥なことするな」
「...にそれ」
「あ?」
「何其れ! 別に将希には関係ない...」
私の中の何かが切れた.
「何が卑猥?キスして悪いの?」
「悪いとは誰も言ってないだろ」
「でも,そういう言い方だよ?
其れとも何?羨ましいの?」
将希は私に顔を近付けた.
「次,俺の前で其の言葉発したら
何処だろうと,何だろうと
襲うからな」
そう告げて,私の部屋をあとにした.
