下校時間となり,将希と帰ろうと思った.
でも,将希の隣には...
「も~やだぁ将希くんったらぁ~」
「仕方ねーじゃん?」
私ではない,違う女の子が居た.
またか,何て心の奥底で呟いた.
「おい,其処邪魔だ.どけよ」
「あ,すいませ...」
振り返れば,私の元彼...
聖夜が居た.
「むーじゃん」
「う,うん...」
どういう対応をすればいいか,
どんな表情を作ればいいか...
私には全くもって分からない.
「善かったら,自転車の後ろ乗せてやる」
「う,後ろ...?」
「あ...言い間違えた,乗れ」
私は聖夜の隣で肩を並べた.
久しぶりに見た,懐かしい...
「...お前,夏目に告白されたって?」
「は?!何で其れを...」
「もう皆知ってるぜ,きっと」
誰が,バラしたのだろう.
...というか,嘘告白だったが.
「んで?付き合うのか」
「聖夜に関係ないでしょ」
キツく言ってしまった.
どうしよう.
「んまぁ...そうだけどな
まだ,むーに未練があるらしくてな」
そう言って,私を自転車の後ろに誘導した.
「しっかり...掴まっとけよ,」
「うん...」
私は聖夜の腰に手をまわし,力を込めた.
其の間だけ,昔に戻れた気がした.
でも...
2人乗りのまま,将希を横切ってしまった.
罪悪感でいっぱいだった.
