俺はゆっくりと
前を見た。


そこには当たり前の
真っ赤になった林田くん。


だめだ・・・恥ずかしい・・・。
見てらんないよ・・・・。


しかし
目を離して変に思われるのも
嫌だったから・・・・
必死に我慢していた。


十秒って
こんなに長いっけ?


本当に・・・無理・・・



そして・・・・

やっと終わった!!


ううっ・・・・
今なかなか寿命縮んだわ(笑)



「はいはい
どうでしたかー?(笑)

次のゲームです。
1から4まで円を作って順に
真ん中に手を重ねて下さい

私が『はい!』と言ったら
一番下の人は一番上の人の手を
叩いてください!」



またかよぉ・・・・


誰かが叩いたら
叩いた人は一番下から
やり直すというルール・・・・


度々重なっていく
俺と林田くんの手・・・・・


乾燥してかさついてるけど
優しくて温かい手だった。




ゲームが終わると
林田くんがニコッと笑顔で


「ありがとうね!」


と自分の元へ
帰っていった。








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