真一side

11時過ぎ、目を覚ますと食欲を啜る匂いが鼻を掠めた

あの俺の言葉は、果たして紅に届いたのだろうか

「ん…」

目を擦りながらリビングへ向かうと、朝食はあっても彼女の姿はなかった

心なしか、部屋が広い気がした