enjoy♦school♦life~ 劉淹虎陽学園へようこそ!~

「………」

生徒会のメンバーは、それぞれ互いの顔を見合わせる

なんや?

「……わかった。あんたから事情を聴けてよかったよ」


「……はぁ」

急に空気がピリピリしたな

「桐生……優は退院後、退学処分に決定する。理事にそう伝えろ。」


「了解」

桐生はスタスタと生徒会室を後にする


なんや……急に退学なんて……

「なんで、そっちが退学なんや?」

今一わからん私はついきいてしまった



「生徒会の人間として、最低最悪な行動言動をしたからだ」

真っ直ぐ私を見ながら、抑揚のない声色で話す

「……随分な言い方やな?…それと退学は関係あるんか?なんも停学や、謹慎処分でええんやないの?」


「人身売買はれっきとした犯罪。それにあいつは、今回だけじやなく、3件ぐらいの被害届けがきてんだ。だが、被害届けは、殆ど第三者のもの。知らぬ存ぜぬで、証拠がなくて伸ばしてきたが、あんたがあいつを伸して、俺たちに証言してくれたから、確信だ。」


「でも、私が嘘ついてる可能性あるやん」

私は、ニヤっと笑いながら問う


「それなら、食堂でベラベラ喋っておくだろ。自分守る為に。あんた、隣にいた友達に余計な被害が行かないように、わざとここまで付いてきたんだろ?」


私は驚きに目を見開く


この男、以外と切れ者やなガキのくせにいい目しとるわ


何となく、嬉しい気持ちになる


私らの時と違って、いいガキどもやん

「ほんなら、私はもう用無しやろ。女子校舎に戻るわ」

「……ああ。時間を取らせてわるかったな」

「かまわへん。誤解が解けたんやから。」


扉前に向かう途中、クリッと振り替える

「錆び落とし、しっかりきれいに掃除しといてや?他の連中が、病気で潰れんようにね」


それだけ残し、出ていった