enjoy♦school♦life~ 劉淹虎陽学園へようこそ!~

尚之達が案内した所は、男子校舎廊下の直ぐ左側にあった階段を上り、いきついた先にある大きな会議室のような部屋に通された


今時の高校の会長室はこんな広いのか?

私は唖然とする


理事の部屋もこんなんなかったで


ある意味逆やん……


つい引いてしまう

「さて、本題に入ろうか?」
尚之は一番奥にあった椅子に腰掛ける


ふぅ~ん、あいつが会長なわけな

「あんた、昨日編入してきた瞰崎 擂だな?」

「せや。」

なんか裁判所や(笑)

ちょっとにやけてしまう

「何を笑っている」

俊哉が低い声で話す


うわぁお……顔とのギャップが激しい子供やな


ちと頑張って恐がらせようとしてんのが可愛い(笑)


クスクス笑ってしもうた


「テンメェ!!ふざけんなよ!」


本気で切れたのか、私の肩を手加減なしでソファーに押し倒す

「うっ………!」


こんガキ、めっさ力かけたな。背中が、バネに当たって痛いわ


苦痛に歪む顔をみて、俊哉は恐がってると勘違いしたのか、ニャッとにやける


「俊哉、あんまり乱暴に扱うな。昨日来たばかりでまだ理解出来ていないんだ」

尚之が、ゆっくり傍に来て、俊哉を宥める

随分穏やかやなぁ、なんや外見と中身のギャップが激しすぎちゃうか?

俊哉が離れたのと同時に、私もゆっくり起き上がる

「そう言えば、まだ名前言ってなかったな。俺は辻尚之。この学園の生徒会長だ。こいつは甕猪俊哉副会長だ。今回あんたがのした奴は、生徒会書記、安部優。今病院で全治3ヶ月の診断を受けた。」

尚之は、早口で話終える