「大丈夫でしょうか……」

祐貴子はしょぼんとしながらご飯をついばむ

「大丈夫や。あんたらふたりには危害は及ばん」

私はゆっくりとサラダを口に運びながら言う


あれから、真っ直ぐお昼が近かったため、食堂に入った

でも、2人は真っ青の顔で食事をしている


「でも、それなら余計に心配ですわ。ライ様に危害が及ぶなんて……私のせいですのに」


「大丈夫やって、あたしは別にその方が楽でいいわ」

「ライ……あんた…喧嘩…した事あるの?」

「はひ?……………っ」


しまった………親父との約束……破ってんやん

「いやぁ……紛れ当たりや紛れ。」


苦しいかな?

バッチリ傍でみとるし……

「そうなの?」


「そうや」

「ならいいけど……」

「………」

信じた………案外お嬢様って騙されやすいんやな


「でも、ライって切れると大阪弁じゃないんだね」

「あ?あ~、あたし元々大阪弁喋ってた訳やないからなぁ」

ズルズルっとスパゲッティをすすりながら話す


「そうなんですの?」
「あん。すぐ傍に大阪弁はなす組い……」

「「くみい?」」

2人は途中で切れた言葉を繰り返す

ぢゃくなくて


「くみいっちゃんっていうにぃちゃんいてな。ずっと傍で話しとったら移ってしもうたんよ」


「ふぅん………」

「そうでしたの」

なんか千夏は納得しとらんな……多分


組員の話をするときは気ぃはらんといかんな

冷や汗たらたらや(笑)と苦笑する


『きゃ――――っ!』


「「「!!」」」

何事や、いきなりあんな甲高い声出してビックリするなぁと、声のするほうを眺める