「・・お父さんいつ帰ってきたの?」


「だから、パパって呼ん[ガチャ]「昨日の夜中よー」


お母さんがリビングから出てきた。


「あっ、お母さんおはよう」


「おはよう。この人ね、いきなり夜中に連絡もなしに帰ってきたのよ。本当にもう困った人だわ・・」


「ははは・・・」







お父さんは、地方で仕事しているからあっちで暮らしている。

だから、こっちに住む私たちとは一ヶ月に一度しか会えないわけで・・


最後にお父さんと会ったのは、一週間前・・あれ?




「お父さん、仕事は?」


「あのな、お父さんこっちで仕事することにしたんだ」





「え!?」


「やっぱり離れて暮らすより一緒に暮らした方がいいと思うんだ。




美羽ももう高校生・・いつ結婚してこの家から出ていくか、わからないだろ?・・まぁ、俺は認めないけど。

だから美羽、今日からは家族一緒に暮らせるぞ!」