『んま、とりあえず、本題は若野大丈夫かっつーことだ。』

「うん、それだったら大丈夫だ。寝てるよ。」

『…今、若野っち?』

「お前が期待している展開にはならないと思う。じゃ。」


もう会話がめんどくなり、ピ、と切る。

『あ、おい…』 最後になんか聞こえたけど、気にしない。




ふわ~ぁ…。

「…。」

瑞希を見る。

かわいい。



さっきの…瑞希の寝言を思い出す。

今じゃなくて、俺も寝ちゃった時の…。


頬に、そっと手をかける。

ふにゃ…と笑う瑞希。


さっきもこうした。

優しく頬に触れた。


そのとき瑞希が呟いた。

「好きだよ…。」


ドキ、ってした。

その後、えへ…とでも言うように笑った瑞希。



俺…?とか一瞬思ったけど、自分の中で全否定。




誰の事?



教えてほしい…。