学校から帰る時に翔にふと言われた。
「毎年、朝一でいつも真依は俺に市販のチョコくれたよな?
なんで今年は届けに来るんだ?」
「今年は、翔にも作るから。」
私は顔を赤くしながら呟いた。
翔は嬉しそうな顔を必死で隠しながら、頭をよしよしって撫でてきた。
《私はこのままの立ち位置なんだろうか。》
ふと頭をよぎる疑問。
なんか最近の私は、やっぱりおかしい。
「…恥ずかしいからやめてよ。」
なんて心にもないことを言ってしまう。
翔は電車の中だしなんて一人で納得してやめてくれる。
翔は、昔から、優しいけど、たまにそれが残酷だ。
なんて、これは私のワガママだから言えないけど。
昔は雷が鳴った時には、怯えて泣きそうな私をいっつも翔は私のことを抱きしめてきてくれた。
それが無くなったのはいつの頃だったかな…、なんて一人でぼーっと考えていた。
「毎年、朝一でいつも真依は俺に市販のチョコくれたよな?
なんで今年は届けに来るんだ?」
「今年は、翔にも作るから。」
私は顔を赤くしながら呟いた。
翔は嬉しそうな顔を必死で隠しながら、頭をよしよしって撫でてきた。
《私はこのままの立ち位置なんだろうか。》
ふと頭をよぎる疑問。
なんか最近の私は、やっぱりおかしい。
「…恥ずかしいからやめてよ。」
なんて心にもないことを言ってしまう。
翔は電車の中だしなんて一人で納得してやめてくれる。
翔は、昔から、優しいけど、たまにそれが残酷だ。
なんて、これは私のワガママだから言えないけど。
昔は雷が鳴った時には、怯えて泣きそうな私をいっつも翔は私のことを抱きしめてきてくれた。
それが無くなったのはいつの頃だったかな…、なんて一人でぼーっと考えていた。

