StartLove-初恋は、君でした

手を繋いで歩いているカップルがいた。


制服だから、どこかの高校だろう。


女の人は、サラサラのロングの髪を横にまとめた、華奢で綺麗な人だった。


男の人は、多分、

いや、絶対にそうだ。


柚樹だった。


信じたくなかったけれど。



「あっ、待って柚樹」



その女の人が、鞄の中を何か探しはじめた。


『柚樹』って…。


その拍子に、女の人の鞄から何かが落ちた。


屈んで、それを拾った。



「携帯…」



「何、どしたの?あ、落とし物?」



香奈も、その携帯を覗き込む。


あたしは真っ白な携帯を持って、Uターンした。



「あのっ、すみません」