…が、やっぱり気になる。


いつも誰も来ないのに、珍しいな…。


その人が現れた。


ドキドキしたけど、知り合いではなかった。


その人と目が合ってしまったため、一応軽く会釈をする。


向こうも、会釈を返してきた。


その人は本棚の奥へと行ってしまったため、気にしないで手を進める。


気にしない、気にしない…。


…にしても、カッコイイ人だったかも。


制服から、あたしの高校ではないだろう。


どこの高校だろう…。


…って。


何考えてんだ、あたし。



「…2点」



ぽつりと、後ろで誰かが呟いた。