StartLove-初恋は、君でした

呆然と大輔の背中を目で追うあたしの肩を、香奈が揺さぶる。


あたしははっと我に返る。



「どうしたの?」



事情を知らない香奈が、心配そうにあたしの顔を覗き込む。



「いや、なんでもないよ。ほら、早く食べに行こ?」



と、校舎裏に向かって歩きだす。


香奈は、無言であたしの後ろについて来る。