StartLove-初恋は、君でした

…香奈は頑固だ。



「違う!できてないっ!」



あたしは叫んだ。



「ふぅん。で、誰なのよ」



コ…コイツ…!!


一歩も引かない香奈。


それどころか、あたしを凄い目つきで睨んでた。


これだからあたしは、香奈に隠し事ができないんだ。



「わかりましたぁ!…言いますよ、言いますって」



またあたしが折れる。



「…他校の人」



「名前は?」



香奈が首を傾げる。