StartLove-初恋は、君でした

「うん。クマできてんのに、にこやかっていうか…」



やだ、あたし、そんな気持ち悪い顔してたんだ。


あたしは右手で右の頬をおさえる。



「…さては、好きな人でもできたか」



グサッ


なんで、こう、香奈は無駄に鋭いんだろうか。


って、あたしは好きな人なんてできてないから。


落ち着け、自分。



「できてない。香奈の勘違いだから」


よし、言ってやったぞ。



「嘘は良くないよ」