「ただいま」 あたしはぼうっとしながら家の玄関のドアを開ける。 「あ、おかえり。案外早かったわね」 お母さんが、リビングから出てきた。 玄関の時計を見ると、まだ4時で。 「うん。」 あたしはそれだけ言って、自分の部屋へ階段を上がった。