「あ、ちょっと家寄っていいか?」 お互い無言のまま10分くらい歩くと辻宮が止まった。 2階だてのアパート。ここ辻宮の家? 「ちょっといるもん用意したいから」 「わかった」 「時間かかるかもしれないから家入ってて」 とりあえず辻宮が階段を上るから着いてった。 1番奥の部屋の鍵を開けながらあたしを部屋に促す。