「あ、辻宮・・・」 「晴れて俺もあの家に住めるのか」 「辻宮?」 「お前が言い出したんだ。覚悟しろよ」 ひー。どうしようどうしよう。 あー誰か助けて!! 辻宮が何かたくらんだような顔で見てるし。 あたしなんてこと言ってしまったのよ。 しかも寺の娘もばれてしまったし。 どうしよう。 とにかく言った手前引き返せないしとりあえずお寺まで連れてって帰そう。 あたしはこのとき自分の言葉が実現するなんて思ってもなかった。