「いいの?ここで否定したら周りから何言われるかわからないよ。僕のファンの子とかにもたぶらかしたとか言っていじめられちゃうかもよ」 ぞっとした。 せっかく辻宮のお経を聞いて癒されたのに耳が一気に腐ったじゃん。 あたしはキッと央を睨んで言った。 「別にそんなこと気にしないもん。あんたと付き合ってるって誤解されるほうが嫌」 「へえ。ずいぶん強気だね。そしたらさっきの話辻宮に話しちゃおうかな」 「さっきの話?」