「・・・あたしね・・・央にキスされたんだ」



「・・・・」



「嫌だった。すごく。それで泣いてたの」



「・・・」



「ねえ。辻宮お経唱えて。
あんたのお経あたし好きなんだ。こないだそう思った」




やっとあたしの顔を見た辻宮。



太陽に反射して少しだけいつもの黒髪が茶色に光ってる。



変なやつと言ってもう一度あたしの隣に座った。