それからあたしは辻宮と一緒にいることが多くなった。



常にお経の話を聞いているだけだけど



それが苦痛じゃないのは不思議だけど嘘じゃない。



初めて辻宮のお経を聞いたとき
この人のお経ならお経も悪くないって思えたのは事実だから。