「あ、戻ってきた」 「ずいぶん長いトイレじゃったのう」 おじいはそう言ってこっちをニヤッと見た。あたしは道に迷ってたんです。と言って正座する。 おじい怪しまれるようなこと言わないでよ。 「さてそろそろ家のほうに行くかの」 「え?」 「あーこれから家にお伺いさせてもらうんだ」 おじいと辻宮は靴を履いて用意している。 いや、あたし今行ってきたんですけど・・・。