「無理。限界。避けんなよ」

「はあ?そんなのあたしの勝手じゃん。振られたんだから気まずいし避けるのは当然でしょ」

「俺も勝手。だから避けんな」

「無理。あたしの気持ちが落ち着くまでは無理」

「避けんな。ちゃんと俺のこと見ろよ」

無理だって言ってるでしょ。



そう言おうとしたのに腕を引っ張られて向かい合わせにされた。



久しぶりにちゃんと顔を見た。



その真っ直ぐな瞳に思わず吸い込まれる。目がそらせない。