「すき」だらけ

その声。あたしはパッと顔を上げた。なんで?なんでここにいるの。



「な、なんで?い、今・・・」

「なんでって思い出させてやったんだろ。忘れたふりするからさ」

「なんで知ってるの?」

「だってお前にキスしたの俺だから」

「嘘。坂下くんだった」

「はあ?なんで坂下なんだよ。俺だよ」

うそ?今目の前にいるこの人は何を言ってるんだろう。