「お母さん。これ辻宮に持って行って。あ、あたしが作ったのはないしょだよ」

とりあえずおにぎりをお母さんに渡してあたしは肉じゃがを食べる。

久しぶりに美味しいと感じたかも。

お母さんは持って行ってくれたみたい。



「あっお父さん。そろそろ辻宮の部屋とかちゃんと考えてあげてよ。ずっと依智と一緒とかかわいそう。あとおじいもあんな子どもでも読める教本じゃなくてもっと難しいの渡しても辻宮は全然読めるよ」



ほんとみんな辻宮のこと考えてなさすぎ。



「それから依智。辻宮が元気ないならあんたが励ましてあげてよ。弟みたいなもんなんだからさ」

それだけいうとご飯をかきこんで部屋に戻った。