「辻宮って不器用だよな。見ててイライラする。ほんとあんなやつに負けたとか思いたくないわ。でもさなんか俺、やっと吹っ切れそう。新しい恋探すわ」

「うん。高瀬くんならすぐ見つかるよ」

「当たり前だろ」

高瀬くんの指があたしのおでこを弾いた。あれ?触れられたのに嫌じゃない。

「あっ今嫌じゃないって思ったろ?それはなお前が俺のこと好きな証拠。まあ好きの意味が違うけどな」

「友達ってこと?」