これがあたしのファーストキス。


相手不明。


でもそれが高瀬くんの期待?



「それから岩瀬のこと意識し始めてさ。俺もあんなキスができるのかなって期待してた。でもキスどころか触れることすら・・・」



「ごめん!!でもほんとにあたしそれ寝てたから覚えてないの」



「ほんとにもったいないよ。俺鮮明に覚えてるんだ。最初はおでこ、それから頬、それから・・・」



「ダーっ。恥ずかしいからそれ以上は止めて」



「でも覚えてないってことは相手も知らないんだ?」



「うん。怖くて見れなかった」