「・・・あたし昨日高瀬くんにキスマークつけられたんだ」



「はあ??」



あたしはあまりに素っ頓狂な声をあげる風香に昨日あったことを話した。



高瀬くんにキスマークつけられたこと。本気で好きと言われたこと。


辻宮に抱きしめられたこと。

それと家族みたいと言われたこと。



「そっかあ。まあ高瀬も悪いやつじゃないだろうし後悔してるだろうから話してみてもいいかもね。辻宮は・・・
家族みたいってことは置いててもやっぱり未彩のこと好きなんじゃないのかな」



「そんなこと・・・ないよ」



だって辻宮には好きな人がいる。


今まであたしは自分の気持ちばかりにしか目がいかなかったけど高瀬くんに言われて相手の気持ちを少し考えれるようにはなった。



辻宮が好きな人はあたしじゃない。