「相手を独占したい。自分だけのものにしたい。そういう気持ち。ほら。ちっちゃいときとか友達とかにおもちゃ取られるのって嫌だっただろ?あれと同じ。自分のものを人に取られるのが嫌ってことだよ」
「で、でも辻宮はものじゃないし。そ、それにあたしのものでもないのに」
「好きだからだよ。好きだからそう思うの。当たり前のこと。だから気にするなってこと」
あたしの頭をポンポン叩いて白い歯を見せる。
弟なのにあたしよりも依智はずっと大人。
もしかして依智も好きな人がいるの?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…