夏休みはあの日以来家から出られなかった。それでも、屋上へ行こうとした日もあった。そこには私の求める何かがある気がして。

「ふ。」

一人で笑っても虚しいだけ。一人で教室にいても寂しいだけ。授業を受けているときだけはみんなが個々の席についているけれど、周りの人と話し始めてしまうので、私はやっぱり邪魔者。

そして、昼食も兼ねた昼休み。手を握りしめてずっと座っていることもできなくなり、屋上へ足を向ける。