キミノカケラ

ガヤガヤ…

クラス表の前は少し騒がしい。
そこには、中学のころの仲良しグループが揃っていた。

秋野 苺(アキノイチゴ)
倉位 優奈(クライユウナ)
柏木 奨(カシワギショウ)

…ーと、私達+3人の計6人…

「やぁったぁ!!!」
唖緩に、本日二回目のハグ。


な、なによ…
………。

「え…。まさかの皆一緒?」



…本当にうるさくなりそう。


教室に着いて。

「ねぇ…」
唖緩、優奈、苺の3人に腕を掴まれる。
男子ふたりは、楽しそうに話してる。

「な、なに?」

ヤな予感。は、的中する。
「いつになれば告るの?!」

…出ましたよ。苺のこの発言。

でも、そのとうりだよな…

「…分かんない。」
と、答えれば優奈が

「アイツ、顔だけは無駄にかっこいいんだから…」

と、龍一に顔を向ければ早速女子に囲まれてるし。

そう、私がすきなのは…

龍一。


だけど、この恋は叶わない。
だろうなぁ…

きっとアイツは、私の事一生幼馴染みとしか思ってないんだろう。

私、可愛くないし、色気ないし…

「はぁぁー…」

ーーーーー
それから、時間が過ぎて放課後。

「私、ダンスあるから先帰るね。」

みんなに言って、先に帰ろうとすると
「俺が、送っていくよ。」
ニッと笑う龍一。

こんな仕草にドキドキする気持ち
龍一は、気づいてないんだろうな。


「有難う。」
そう言って、二人で歩き出せば周りの視線がイタイ。