夕日が差し込む図書館で…それは突然でした。



「そいえば優衣って彼氏いるの?」


参考書をつつきながら隣で勉強している佐渡 史也【さわたり ふみや】がそう言った。


別に2人で勉強してるわけではなくて授業中なんだよ。


そしてひそかに私が好きな人。



クールに見えるけど人懐っこい可愛い人。


別に付き合いたいなんて思ってないけどね。



「あー…いないよ。そういう佐渡君は?なんかいっぱいいそう。」


「いっぱい?俺どんなたらしだよ。」


「だってそう見えるもん。」



なんて嘘。


そんなに軽い人じゃないことくらいわかってるよ。


佐渡君の隣にいられるこの時間がずっと続けばいいのに。


そんな話したら嫌なところも見せちゃうかー


嫌われたくはないもんね。