少女がステッキを下につける。 『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!アアアァァァァァァァァ…ッッッ』 「モノ」を取り囲んでいた炎の半径が小さくなった。 必然的に、中央にいた「モノ」は四方八方から炎の攻撃を受けることになる。 「モノ」は 黒い靄(もや)となって空へ消えていった… 「よし、“退怨完了”」 少女はどこかへ電話を掛ける。 「あ、もしもし瑞希さん?“退怨完了”です。はい、場所は…――――――」