「昔、尾張三河地方は私達“安城家”と“北條家”が守ってきたわ。」
「安城家は遠方攻撃、北條家は近接攻撃…いわゆる物理攻撃に優れていた。」
「そこで両家は力を合わせて…」
『いやいやいやいや、安城ちょっと待って?』
「…何?話の腰を折らないで。」
『お…俺末裔とかわかんないし!どーしていいかわかんないんだけど!』
「今からでも間に合う。鍛えることね。まあ北條家の血を継いでいるのは確かだし。」
『てか、まずお前の話全部信じてる訳じゃないから!』
「信じなくて結構。あなたは私の“退怨”を手伝いさえすればいいから。」
『安城…なんでそんな機嫌悪いの?』
「――っ!当たり前でしょ?アンタの先祖がいなくなってから私達安城家がどれだけ苦労したと…っ」
prrrrr…
「もしもし?怨物が現れた?了解。場所は?…OK、すぐ向かうから。」ブチッ
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