――――放課後、図書室
よし、誰もいない。
これなら思う存分力が使えるなあ…
何て考えていると…
――――――ガラリ
後ろのドアが開く音がした
『おっ…安城』
私はニッコリ笑うと
「中谷くん、こっちこっち~!」
…と柄にも合わないかわいい声を出して中谷くんを死角へ呼び寄せる。
ごめんね、悪いけど…
「記憶消去させていただきます。」
『えっ…ちょっと…!?』
中谷くんのおでこに手を置く。
今までもやって来た。いつもと同じように消せばいい。
そして地面に落として(けがしない程度にだよ笑?)記憶喪失に見せかければいい。
今回もその手はずだった。
…はずなのに。
