き…切られた… まあ、いいや… 早くご飯食べよーっと 「鹿目ちゃんお待たせ!」 『美樹遅い!』 「ごめーん!ちょっと混んでてさ」 ―こんな風に平穏に過ごせるのは本当に嬉しい。 私は世間でいう魔法使い。 それは周りに公表しちゃいけない。 だけど…幼稚園来の親友――鹿目ちゃんにも隠し事をするのはつらかった。 高校に通ってる大きな理由のひとつは、魔法使いということを忘れる時間がほしかったからかな。 ―もう1つの理由は… 『そういえばさ~』