――昼休み
『美樹!お弁当食べよ~』
「鹿目ちゃんごめんね、ちょっとトイレ行ってくるね!」
『あ、わかった!早めにね~!』
そそくさとトイレに向かう。
…よし、誰もいない。
「…あ、もしもし?瑞希さん?」
『なによ…こんな真っ昼間から…』
瑞希さん…もとい私の上司はご立腹なご様子で…
「あ…えっと力がバレたんで記憶消去の要請を出そうと思って…」
『ふーん…、名前は?』
「中谷泰彬、男、17才、同じ高校のクラスメイトです。」
『わかった…今度こそバレないように』
「りょ…りょーかいです…」
――――――ブチッ
